ひょんなきっかけからまたマトリックスを読み返してきたところです。
気付いたことがあって、それを書き残しておこうとTwitterで文字にしていたらあれもこれもと芋づる式に…とんでもない文字数になりそうだったので作戦を変更しました。
ここならば文字数無制限。つまりやりたい放題。
本記事では2024年に開催されたイベント『Answer★星と惹かれ合うマトリックス』ストーリーを中心にネタバレ・解釈・妄想を含めて部分的な読解を試みています。
スト―リー紹介ではありません。怪文書です。
色々私情も挟まっているので、何でも許せる方のみご覧ください。
ストーリーで燐音が背負っていたもの
※ここから300字ごねます。
このストーリーの批評として、燐音以外があまり目立っていないという話があると聞きました。私も同意見です。
このストーリーは燐音を中心に据えるとすごく解釈が捗るので、つまりそういうことなんだろうと思います。
(合同イベントなのに出番に差があるのはままある話で、私の大好きな合同イベント『駆け引き◆ワンダーゲーム』なんてさらにびっくり、星5ですらなかった夏目くんが大暴れする大変興味深いストーリーなので何卒よろしくお願いします)
ああ、‘‘ES一大イベント’’という言葉が罪すぎる!!!
ストーリーを読めば‘‘ES一大イベントっぽい感じになっちゃったホントはヘボくてプライベートなイベント’’だったとわかるけど、もはや後の祭りというか…予告でこのキャッチコピー聞いたらES1年目の集大成か?!ってなっちゃうし、そら独り歩きしてまうわ…
………失礼、ごねてしまいました。
マトリックスを読むとどうしても打ち出され方との比較とか、スチルとの温度差とかが気になってしまいますが、ここでは一旦脇に置いておいて。
純粋にストーリーを読んでいて個人的に気になるのは、ちょっとメタ的ですが…明らかにこのストーリーの中心人物だった燐音に、一体何を背負わせたかったのかということ。


ストーリー内の燐音くん、かなり緊張気味だったのでとても気になる…
その内容を、大きく以下二つの項目に分けて書いてみます。
今回のイベントにおける燐音の目的
直接描かれていない裏ミッションがあった…?
今回のイベントにおける燐音の目的
ストーリー内で明言されていた目的は、大きく3つだったかと思います。
目的①
ESや世間の興味を天城村から逸らすため
(住民の暮らしが脅かされないようにするため)


目的②
アイドル業界が阿寒Pを覚えているか試すため

目的③
故郷の住民に自分のアイドルとしての姿や仲間、弟のユニットを見てもらうため


はい、燐音が背負っていたものは以上!
……本当に??
なにかがおかしい。
一筋縄で理解できるこの状況、おかしい。(2回目)
直接描かれていない裏ミッションがあった…?
先述した目的に加えて、ストーリー内に散りばめられたいくつかの違和感やセリフから、明言はされていない目的(任務に近い?)があったのではないか、と推測できる気がしてならないのです。
根拠、と言えるほど信憑性はないかもしれませんが…根拠のようなものを含め、いくつか挙げていきます。
(ズ!!のSS風に裏ミッションとか呼んでみたいと思います。)
裏ミッション①
こはくと、こはくの姉を一時的に入れ替わらせる
これは私自身もTwitterで見かけたので、けっこう有名な話かもしれません。

根拠の1つとして挙げられるのは、ストーリー最大の矛盾点かと思われる上のシーン。

イベント『悪戯心◆スパイダーハロウィン』の通り、こはくは秋に肝試しを経験しているし、怖いのがめちゃくちゃ苦手なはず。


わざわざ同話内でHiMERUがしきりに矛盾点を指摘していることからも、この矛盾は意図的であることが伺えます。
となると、この場にいたのは本物のこはくではなかった可能性が高い。
でも、だとするとなぜ入れ替わる必要が…?
ここで挙げたいのが2つ目の根拠。

こはくが掛け持ちしていた臨時ユニット「Double Face」解散前最後のイベント『ガーディアンズ◆アイとラストミッション』内の事件が同じ3月に起きています。
3月上旬に始まって、そこからGFKの息子「J」くんの面倒を見ながら3週間で番組6本、から怒涛の番組最終回まで1週間…つまりほぼまるまる3月、こはくはダブフェの事件に関わっていたことがわかります。
ただまあ、3月初頭にはイベント『スゴロク旅!BGMはナンバーエイト』にてアメリカへ行ってましたし、天城村で過ごしたのは1~2日間なので、中抜けできるタイミングがあったのでは?と言われると否定できません。
しかし、根拠の1つ目で挙げた矛盾点、それに加えてダブフェのイベスト内ではこはくのこんな発言も。



上の場面から下の場面まで、ちょうど第4回の番組が終わった頃から1週間と数日余り。
うーん、上の姉はんとこの短期間で関係値が一変しているのは有事だから?
それとも「一応」で呼べる仲に戻るきっかけが、この間にあった?
例えば上の姉はんが、マトリックスでの入れ替わりを買って出た、とか……

上の姉はんも変装できることは、偶然かこのストーリーで言質を取れます。
もし入れ替わっているとしたら、当然燐音は把握しなければならないし、入れ替わりのタイミングはもちろん、


鼻の利くニキに気づかせないシナリオを考えなくてはならなくなります。
じゃあ気になるのはどこでどう入れ替わってたのか…難しい……。

ニキにバレないかで言えば、お化け平気~のシーン以降はニキが‘‘ちょうど’’寝込んでいたので入れ替わっててもOK、天城村に到着してからの間も、食事のシーンくらいしか一緒にいるタイミングがなかったので、ご飯を挟んで遠い所に座っていれば匂いもごまかせたのでしょうか。
なら、バスの中は…?

お互い離れた場所に座っていたと言いますが、どうなんでしょう…?
そういえばこはくさん、途中でALKALOIDのバスに飛び移っていましたよね。何か関係がありそう…。


その後の、ALKALOIDとスタッフのバス遅延の描写も気になります。
ステージは…ニキの言及がないとなると、直前まで暗闇に紛れていたタイミングとかでこはくと入れ替わっていた、と信じたい…最後のステージくらいはね…。
…長々と書いてしまいましたが!実はもう1つの裏ミッションと繋がるところがあるので、そちらも書いていきます。
裏ミッション②
本物の阿寒Pとニキを接触させる

先述した鼻の利くニキが、予想外のところで根拠となる違和感を見つけていました。
阿寒Pが、女性…?
マトリックスのストーリーに登場していた阿寒Pは男性だったので、この時ニキを介抱していたのは阿寒Pじゃないことがわかります。
というと語弊があって…

この後のストーリーで、実は本物の阿寒Pは女性で、これまでの男性の阿寒Pは偽物と判明。
なので、この時ニキを介抱していたのは逆に本物の阿寒Pかもしれないのです。
しかしここでも、仮にそうだとして何故接触する必要が…?という疑問が浮かびます。
昔阿寒Pがニキのこともプロデュースしていたならまだしも…とストーリーを辿っていた時、ふと思ったことがありまして。
ここからは90%くらい想像の話なのですが…やっぱり阿寒P、成長したニキに会ってみたかったのではないかと。
直接プロデュースはしていなくても、モノローグで描かれていたように、燐音に呼び出されて駆けつけているニキを見かけることは何度かあったんじゃないでしょうか。
自分が燐音を上手くプロデュースできなかった時代から、時を経てアイドルとして活躍するこの日まで、常に彼の側に居たニキという存在。気にならないわけなくない…?
そしておそらく当時から、そして天城村の住人になっていたというのでもしかするとこの日まで、燐音がニキのことを話題に挙げることは結構あったのではとも思います。
気になっていたけど、死亡偽装をして村の住民になった以上簡単には外に出られない。そこでこのタイミング…。燐音にお願いしたのでしょうか。
さて、この仮定が事実なら、燐音は偽の阿寒Pを途中で本物と入れ替えさせ、例によって正体に気づいてしまうニキと接触しても大丈夫な、2人きりの場所を作り出さなくてはいけません。
というかそもそも、そんな変装術を一体誰が…?HiMERUに頼むのはナンセンスだし……
って、いるじゃないですか、桜河姉が!!!
ここで裏ミッションの①と②が絡んでくると思っていて、真相は何もわかりませんが、例えば、こはくの方のゴタゴタに協力する代わりに阿寒Pのお願いのために協力してもらった、とかだったりするんでしょうか…
(ダブフェイベの方の「J」くんの死亡偽装工作に、真黒ちゃんと桜河姉ら以外に実は燐音も知恵を貸してたんじゃないかと思ったり。だって阿寒Pの死亡偽装工作をした先達ですよ…?こんな偶然あるのかしら…?)
あと必要なのは2人きりの空間。
これが、ニキを寝込ませた所以だったのでしょうか。
いや、先述したようにちょうどお化けが平気なこはく(姉)のシーンと重なっていることから、こはくと接触させない目的も兼ねていたと推測できます。
とんでもないですね、天城燐音という男は。
(余談)


介抱シーンのセリフ、ニキに会ってみたかったという仮定を踏まえると、感謝のようにも聞こえてくるような。(上から目線なのは阿寒節なんですかね…笑)
裏ミッション③
天くんを仲間と接触させる
これは予め計画立てていたことなのか、それとも当日とかのハプニングだったのか、どちらとも取れる気がします。
しかし、この発言

ここから、少なくとも周囲との接触の直前までには燐音が天くんの存在を把握、何らかの作戦に協力させていたことが読み取れます。
場の混乱以外に、何か意図があったのでしょうか…?この点についての解釈は二項目の「燐音とニキの信頼関係」にて。
(え、兄さんって、燐音のことでええんよね…?ここで知らん天城村の人出されたら困っちゃうよ…?いややりそうで怖い。)
ハプニングと言えば、ストーリー中で明言されていた内容もありました。


あんずちゃんの援助で企画が予想外に盛り上がってしまった!
本来は低予算の心霊番組か旅番組みたいになる予定だった…ということは、ここでもシナリオを変更する必要があったということ。
おそらく最後のホラー体験なども、あれほど派手になる予定はなかったのではないでしょうか。
以上を仮に事実として踏まえると、燐音はこのストーリー中、ハプニングも含めて7つほどの事項を上手く収拾するように動いていたと推測できます。
そりゃ自分で決めたこととはいえ、バスの中で大人しくなるのも無理ないわな…
また目的などを見るに、今回の動機の大元は「お世話になっている人たちへの恩返し」という、毒気を抜かれるような極めてプライベートなものであり、ES編メインストーリーでの一連の騒動における「ESやアイドル界への警鐘」という壮大でパブリックな動機との対比がとても印象的だなと思いました。
どちらにおいても、実行のためには手段を選ばない姿がご丁寧に描かれ、この男はどうしようもない天城燐音という男なのだから忘れるなと謎に釘を打たれた感はありますが。
彼が如何に頭の切れる男であるかを含め、根本にある揺るぎない義理堅さや真面目さ(君主の性もあるのでしょうが)を感じられる、ちょっと温かいパーソナルなストーリーだったと、個人的には感じています。
ストーリーにおけるテーマのようなもの
最初に断っておきたいのですが、普段はこんな、物語全体のテーマとか差し出がましいことは考えないようにしててほんとに!してるんですけど…今回はちょっと、謎多きストーリーだったゆえに色々気になってしまい…。
すぐに思い当たったのはピンク色の蓮の花。
ロゴにも入ってるし、衣装にも入ってるし、ステージにも入ってる。クレビのイエローとアルカのターコイズブルーに加えて目立つピンク色に、意味がないわけないやろ…!
と思い、ピンク色の蓮の花を調べると、こんな花言葉が出てきました。
「信頼」
信頼…?
燐音とHiMERUの信頼関係
言われてみれば、今回のストーリーでは燐音とHiMERUのこんなやり取りが印象的だったなぁと。


燐音がHiMERUに対して、察して?みたいな。
こはくの違和感についても、HiMERUに対し暗に違和感を悟らせるよう、敢えて矛盾を晒してほしいと伝えていたのかもしれません。



そして、HiMERUから発せられるのは「解釈」「推測」「推理」…
それらを根拠として、燐音が描いているであろうシナリオに対する賛同の意。
注目したいのは、SS予選のように「遂行できなければ桜河家を絶やす」なんて絶対に裏切れないシナリオの核で縛られていたわけではなかったということ。
ストーリーを通してHiMERUは燐音の思惑を推測し、まだ不明瞭な部分を残しながらも、自らの意思で彼の掌の上で最後まで踊りきっていた。
これはHiMERUなりの信頼の示し方と言えるのではないでしょうか。
そして同時にこの事実は、燐音が、HiMERUなら最後まで付いてきてくれると信じていたことを証明するようなものだなと。
燐音とこはくの信頼関係
裏ミッションの推測からの延長になってしまいますが、もし入れ替わりが事実だとすると、直近で同じ状況が明言されていたSSの予選と見比べることができます。


この時、燐音は入れ替わっていたこはくに事情を説明していませんでした。
今回は…


……?前回のように事情が分かっていなかったと仮定すると、それにしては妙に落ち着いているような…?
この少し前にHiMERUによる推理を聞いたから、とも考えられますが、その時点でも落ち着いている様子。(あとホラー体験中はまだこはく姉という解釈推しなので…)
事情が分かっていなかったと仮定する場合、SS予選での動揺から一転、燐音が持ってくる未来を信じてここまで付いてきた、付いてきてくれると信じていたお互いの信頼関係が読み取れます。
一方、事情が分かっていたと仮定すると、今回は燐音がこはくに事情を説明していたことになります。
いや、敵を騙すなら味方からとか言う男なので、こちらの線は薄いかも…。
どちらの場合でも、SS予選からは一歩進んだ信頼関係が描かれていた、という感じがします。
(最後まで姉はんだった可能性も捨てきれませんが…そんなこたぁない…はず……。ほんとはもう少し前から入れ替われたけど、ホラー嫌いのこはくを思った姉はんが延長を申し出たり…とかまで考え出すとキリがないですね、やめやめ)
燐音とニキの信頼関係

ニキは、何というか相変わらず?という感じですが…
燐音は、そんなニキが今回も最後まで付いてきてくれると信頼して…
うーん、これは信頼なのか…?どちらかというと若干諦めのような気も。
いや、ニキの鼻だけはある意味信頼していたのかもしれないけど…そういうことではなくて…

やっぱり、ニキくんは守る対象なのかな。
1つ可能性があるとすれば。


文面通り、本当に燐音が「自分に子どもがいる」という発言によってニキが寝込むという因果関係を想定していたとしたら、そこまで自分を思ってくれるニキを信じた故の結果だったと言えますが…。
ニキを確実に寝込ませなくてはいけない状況で、情を信じたのでしょうか。
だとするとすごい、話。
…個人的には、燐音くん、信じ切れるほどニキの思いに対して自信があるとは思えないので、そこは賭けに留めて最終手段として手刀的な何かで寝込ませる算段は付けていたような気がします。
それも、結果(ニキの反応がどうだったか)を見るのが怖いのでこはく(姉)に頼むなどして。

まさかのワールドツアー編にて、賭けに勝っていたのかもしれないことが判明。が、きっとそれを知る由もない燐音。
ニキくんに対しては臆病で信じ切れない燐音くんを推したい…!(急な願望)

ただ、ニキの思いを信頼していたにしても試していたにしても、その手段として、天くんの立場をこう説明した…ということになり…。
はああ、相変わらず手段を選ばぬこと…許されざる男を徹底してやがるぜ。
ALKALOIDの信頼関係
信頼していたからこそ、裏切られるというエピソードがとても印象的でした。

一彩が仲間を裏切るような真似をしないって、信じていたから。

HiMERUが心無い差し入れを持ってくることはないって、信じていたから。


裏切るとはどういうことなのか、信頼するとはどういうことなのか……
かわいい弟の率いるユニットALKALOIDに向けた、稀代の悪童による実にありがた迷惑な実践演習……だったのかもしれません。
こうして改めて書き出してみると、「信頼」という言葉で項目を1本立てられるほど、ストーリー内で見事に燐音を取り巻く信頼関係が描かれていた可能性があるんだなあとびっくり。
でも1つだけ言いたい。
だとしたらわかりにくいよ!!!!
ソシャゲのストーリーだよね?!(定期)
大好きです。
おわりに
あの、やっぱり思ったんですけど、このイベント燐音くんセンターとかで出し直
いや~~謎っていいな~!!!解釈の余地があるって幸福。
そんな解釈の余地、可能性のひとかけらのようなもの
案の定とっ散らかりましたが書き残せてよかった。
もっと読みたい、もっと踊らされたいけど、カロリー高すぎてやっぱり1年に1回くらいくらいがいいです。